アーセナルvsナポリ~オンデマンド企画~

今、スカパーオンデマンドで今シーズンのピックアップマッチというのをやっている。今シーズンマドリー以外の試合を沢山見たが書く時間がなかったので、もう一度振り返ってみていこうという企画だ。


試合はアーセナルホームのアーセナルvsナポリだ。

アーセナルの序盤の躍進は素晴らしかった。途中の失速は残念だったが…。多くのサッカーファンが今年こそはと思ったことだろう。そのアーセナルの好調の要因は何だったのだろう?

アーセナルの好調の一つとして、新規加入のエジルの活躍があった。そこでエジル中心にこの試合を振り返ってみよう。




ナポリは規則正しい4ー4ー2のゾーンディフェンスで守備をセットする。それに対してのアーセナルの解答はFWの横のスペースを利用することであった

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ゾーンディフェンスの一つの穴としてこのスペースがある。アーセナルはサイドのMFがこのスペースに下りてくることでナポリのディフェンスを攻略しようとした。
ナポリの2トップはセンターバックからボランチの二人へのパスコースを切っていました。狙いは、中央のシャットダウンです。そのため、アーセナルセンターバック二人は比較的自由にボールを持つことができた。そこからラムジーロシツキーへのパスが多かったです。FWの選手が寄せてくると、当然、アルテタ、フラミニが空いてしまいます。そのため、アーセナルがなんなくボールキープするシーンが多くなっていきます。」

勿論黙ってやられるナポリではない。サイドの選手がラムジーロシツキーについていく。
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ここでエジルの登場である。ロシツキーはサイドに張ることでサイドMFを動けなくする。代わりにエジルがFWの横のスペースに流れてきた。エジルにマークがいけば、ロシツキーが空くパターンである。
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逆にエジルがサイドに流れることもある。ラムジーがフリーでボールを持つためには、相手のサイドMFをサイドに釘付けにする必要があるからだ。エジルがサイドに流れることで、ラムジーは自由になることに成功する。

ビルドアップで巧みだったのが、フラミニとアルテタのポジショニング。彼らがラムジーロシツキーをサポートできる距離にいることで、FWとボランチの二人を牽制していた。



アーセナルの4ー4ー2の攻略は非常に理にかなったものであった。プレミアリーグのほとんどのチームがこの4ー4ー2を採用しているのでそれが躍進の理由かなっと勝手に推測してみる。
アーセナルの自陣での守備もなかなか面白かった。あとは、失速の原因はなんなのか?ってことか。とりあえず、時間がないからこのへんで。